今日は広瀬すずちゃんと寿司でした

駅までの帰り道、商店街の古い寿司屋に寄った。

店の奥の壁には、少し色あせた広瀬すずのポスターが貼ってある。

彼女はそこからこちらを見つめ、微笑んでいる。もちろん、彼女はただの紙の中の存在で、僕と同じ寿司を食べることはない。

カウンターに腰を下ろし、キンメと中トロを注文した。

キンメは海の底からそっとすくい上げたように柔らかく、中トロは静かにとろけ、まるで時間が一瞬ほどけていくようだった。

ガリをひと口かじると、ポスターの中の彼女が、ほんの少しだけ笑みを深めた気がした。


寿司を食べ終えても、僕はしばらく席を立たなかった。

彼女の視線と、キンメと中トロの余韻が、僕の中でまだ静かに波打っていたからだ。

ぐるめ寿司 鶴見市場店回転寿司 / 鶴見市場駅八丁畷駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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