パワー付けようと中華 春で唐揚げ
低気圧が近づいているらしく、体調がやたらと重い。自分でも思うけど、見た目よりずっと繊細なつくりなのだ。こういうときは、うまいものを食べるのがいちばん効く薬だと思う。
近くの町中華まで歩く。メニューを見ながら餃子セットと少し迷ったけれど、今日は唐揚げにした。以前、アツアツでとても美味しかった記憶がある。注文して、しばらく待つ。昼の混雑を外したせいか、すぐに調理が始まったようだ。油のはぜる音が、厨房の奥から軽やかに聞こえてくる。
やがて運ばれてきた唐揚げは、湯気をまとって、皿の上で小さくきらめいていた。これは間違いなくうまいやつだ。箸を伸ばしてかぶりつくと、衣は香ばしく、中から肉汁があふれる。熱い。でもうまい。ごはんがどんどん減っていく。途中、マヨネーズを少しつけて味を変えながら、一気に食べ終えてしまった。
皿が空になった頃には、さっきまでの重さが少し抜けているのを感じる。また調子が悪い日に――いや、たぶん調子のいい日でも――ここに来るだろう。


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