久しぶりに川崎の雷家で家系ラーメン
川崎に来た。
腹が減っていた。家系ラーメンにしようと思った。環ニ家は相変わらずの長蛇の列。見ただけで嫌になる。並ぶ時間があったら別の店で食うほうがいい。迷わず雷家へ向かう。
午前11時を少し回っただけなのに、店内はすでに満席。客の背中から熱気が立ち上がっている。数分待たされて席に着く。
ラーメン、普通盛り。口に出して注文すると、厨房の奥で寸胴が唸っていた。数分後、目の前に置かれた。湯気と脂の匂い。箸を取る。
まずはスープ。
……あれ?豚骨の獣臭が薄い。醤油のエッジも感じない。記憶の中の雷家はもっと暴力的だったはずだ。脂と塩気で脳を殴ってくるような一杯だった。今は違う。やわらかくて、まとまりすぎている。
麺はいい。喉を滑る感触が快感だ。チャーシューは、まぁ、この値段ならこんなもんだ。
うまいにはうまい。でも、最近の家系はこうやって“ライト”に寄っていくのか。
俺は丼の底を見つめたまま、答えを持たないまま箸を置いた。
横浜家系らーめん 雷家 (ラーメン / 八丁畷駅、川崎駅、京急川崎駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

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