八丁畷 一龍 餃子亭 でタンメン
最近、どうも野菜が足りていない。
そんな気配を体のどこかが察知したのだろう。昼下がりのアーケードを歩いていて、無意識のうちに「タンメン」という単語が、頭の中にぽつりと浮かんだ。
店の暖簾をくぐり、カウンターに腰を下ろし、食券を置く。690円。安い。今どき、この値段で野菜を山盛りにしてくれるなんて、ちょっとした奇跡だ。野菜だってきっと、僕らの知らないところで値札を重くしているはずだ。
スープの湯気に顔を近づける。白菜の甘み、人参の色合い、もやしのシャキシャキ。ゆっくりと麺をすすり、スープをひと口。体の中で、足りなかった何かが静かに満たされていくのを感じる。
やあ、堪能した。
ただ、帰ってからInstagramに上げようとしたら、アプリがバグって編集ができない。世界はきっと、僕のタンメンをまだ見たくないのだろう。


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