故郷の山口県光市にて、あっさりアサリラーメン。瀬戸内ラーメン大島

なぜだか急に、まるっと一日ぽっかり時間が空いてしまった。こういう日は何をしていいか分からないので、うっかり山口に帰郷することにした。GWが終わったばかりで新幹線もガラガラだ。ビールでも飲みながらぼんやり車窓を眺めていたら、あっという間に到着してしまった。

実家に帰るって言っても、母親に「最近どげぇね」とか言われながらゴロゴロして、あとはテレビを見たりお茶を飲んだりしてるだけで、別にこれといってやることもない。なんとなく居場所が定まらん。というわけで、ふらりと海まで歩いてみることにした。

どうせヒマだろうと持ってきた古いミラーレスカメラで、途中パシャパシャとどうでもいいものを撮りまくる。道ばたの猫とか、どうでもいい民家の表札とか。まあたいして絵になるようなもんでもなくて、結局そのまま海まで来てしまった。

ちょうど昼時だ。以前、何年か前にここらへんを歩いてて偶然見つけたラーメン屋があった。あのとき食べたアサリのラーメンがやたらうまくて、それ以来、帰郷したらまた行こうと勝手に決めていたのだ。

「大島」という店で、時間がズレたせいか店内はがらんとしている。いりこラーメンと迷ったが、やっぱりあの味をもう一度ということでアサリラーメンを注文。厨房では女性がシャカシャカと調理している。

しばらくして、ボクのアサリラーメンが到着。うはー!見るからに美味そうだ。さっそくスープをひとくち。ぐはぁっ、アサリの出汁が猛烈に攻めてくる。完全にすまし汁系なんだけど、ただのお吸い物じゃない、どこかワイルドで雑味のない力強さがある。

アサリもぷりっぷりで、これはもううっかりするとビールが欲しくなるやつだ。ちなみに店名の「大島」は、瀬戸内に浮かぶ「周防大島」から来ているらしい。港町で、地元の魚介を売りにしてるって話だ。なるほど納得。

ずるずると麺をすすり、最後はスープもきれいに飲み干してごちそうさま。いやー、これはいい昼メシだった。次に帰ってくるのはいつになるか分からんけど、そのときもまた来よう。「また来ます!」と心の中で叫びながら、ボクはカメラをぶらさげてまた歩き出した。

瀬戸内ラーメン 大島ラーメン / 光駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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