ワッパーチーズで腹パンパン。川崎 バーガーキング
川崎で昼過ぎにちょっとした用事があるということで、早めに出ることにした。朝飯を抜いていたので、どうしたってお腹は空く。こういうときに何を食べるかというのは、その人の人生観のようなものが現れる。蕎麦か、それともラーメンか。あるいは喫茶店のナポリタンという手もある。だが今日のボクは迷わずバーガーキングを選んだ。
バーガーキング。名前の響きがもう強そうである。いかにも「ファストフード界の王様だよ」と言わんばかりで、その自信満々な態度が逆にちょっとかわいらしい。川崎駅前の店舗は昼前ということもあって空いていた。これはラッキーだ。
スマホのアプリを開き、ワッパーチーズセットのクーポンを探す。いまどきのファストフードは、注文よりもまずアプリ操作が肝要だ。文明はここまで来てしまった。カウンターで番号を呼ばれるのを待っていると、次から次へとUber Eatsや出前館の配達員がやってくる。彼らは皆一様に無言で、まるで情報機関の工作員のようだ。店の中は静かなのに、裏側ではすごい物流が展開されている。
そして、ボクのワッパーチーズが呼ばれた。受け取って、席に戻る。包装紙を開ける瞬間というのは、少年時代に戻るような高揚感がある。「おおー、これこれ」と一人うなずき、まずは視覚で味わう。そして、がぶり。
うまい。香ばしいパティ、しゃきしゃきのレタス、甘酸っぱいトマト。どれもが主張しすぎず、されど存在感がある。ハンバーガー界の合奏団である。特に肉の焼き加減とスモーキーな香りは、某・黄色いMの店とは一線を画している。ポテトも、これまた良い。揚げたてで熱々、かつカリッとしていて、ついつい手が止まらない。これだからファストフードは危険である。
そして忘れてはならないのが、飲み物である。バーガーキングはコカ・コーラ。ここがポイントだ。モスバーガーはペプシである。この違いは意外と大きい。ボクの舌はペプシよりもコカのほうを好む。これはもう宗教のようなもので、議論しても仕方がない。
あっという間に完食。満腹になったボクは、午後の予定を思い出しながら、ちょっとだけ後悔する。「ああ、これじゃ眠くなりそうだな」と。しかしその眠気すらも、満腹の副作用として心地よい。
ごちそうさまでした。また来よう。次はワッパーのダブルにしてみようか。それとも……と、そんなことを考えながら店を後にした。
バーガーキング 川崎ゼロゲート店 (ハンバーガー / 川崎駅、京急川崎駅、八丁畷駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

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