成田に鰻を食いに出かけてみた。川豊でうな重。

なんとなくカミさんとテレビでも見ながら他愛もない話をしていたら、「あれ、アンタ成田山って行ったことある?」と聞かれた。ないなぁ、と思って脳内の地図をゴソゴソ引っ張り出してみたけれど、やっぱり無い。大学のときはつくばに住んでいたから、まぁ近くと言えば近くだったのだが、行った記憶がない。納豆はよく食べたんだけど。

「じゃ、行ってみようじゃないの」とカミさん。成田山初体験ということになった。

横浜から電車に揺られて、あっちで乗り換え、こっちでボーッとしながら成田へ。まずは腹ごしらえの計画を立てていた我々は、有名な鰻屋「川豊」へ予約を入れる。なんでもすぐには食べられないというので、時間調整のため新勝寺を見物することに。

紅葉がちらほら始まっていて、なんだか風情がある。境内をぷらぷら歩くと、やたらと見るところが多い。五重塔があったり、立派な仁王門があったり、よく見ると狛犬の顔がちょっと困ってたりして、なかなか飽きない。売店で焼き団子でも食べようかとも思ったけど、鰻に備えてぐっと我慢する。これがボクの精一杯のストイック。

そうこうしているうちに、そろそろ予約の時間。川豊に戻って、番号を呼ばれていざ入店。先払いのチケット制。遊園地みたいである。ビールを頼んで、うな重を待つ。うな重と書いてウナジュウ。なんとなく強そうだ。

来ました、我々のウナジュウ。木の箱を開けたら、ふわ〜っと香ばしい香り。おお、これは期待が高まるやつ。さっそく箸を持って、一口。

ふわっふわの身、そしてお上品なタレ。甘すぎず辛すぎず、なんとも絶妙な塩梅。なるほど、これが有名店の鰻なのか、と妙に納得。カミさんも無言でモグモグしている。うまいときのカミさんは黙る。

鰻屋はあまり経験がないボクだけれど、「ああ、こういう感じなのね」と、うなずきながらペロッと完食。食後にもう一杯ビールを頼もうか迷ったが、混んでるし次回にしよう。今度は肝焼きとか頼んでみたいねぇ。

腹ごなしがてら、またちょっと散歩して帰ることにする。うまいものを食べたあとは、何かこう、世の中が少しだけ丸く見える気がするのであった

川豊 本店うなぎ / 成田駅京成成田駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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