【閉店】吉野家の値上げと変わっていく街
時間がない——こういうときに迷ってはいけない。そんなときはもう吉野家だ。実に久しぶり。気がつけば値上げ後、初めての訪問だった。
店に入ると、うおっ、満席じゃねえか。でもそこは吉野家歴四半世紀のボクだ。客の回転の早さは折り紙付き。ちょうどひとり分の空きができたところに、スッと滑り込む。
もう迷ってる暇はない。牛丼一択。並盛り。たまごも味噌汁もなし。素の牛丼にすべてをかける。注文からほんの数分、いや、体感では数十秒で着丼。これぞ吉野家の真骨頂だ。
ではいただきます。おお、変わらぬ味。あの頃のまま。ほんのり甘じょっぱいタレが、白米に絡んで、肉の脂が心地よく舌に残る。そうだ、この味を守るための値上げだったんだ。わかってる、わかってるんだけどなぁ……財布の中身が泣いてる。
最近のニュースでは、どこもかしこも値上げ、値上げ。牛丼だけじゃない。ラーメンも定食もコーヒーも。「安いニッポン」は過去のものになっていくのかもしれない。とはいえ、給料は上がらない。これは困った。ブログでも書いて広告費でも稼ぐしかないか(笑)。
あっという間に完食。腹も心も一瞬で満たされた。店を出て近所を流す。おや、あの百果園が閉業? いつ開いてるのかわからなかった不思議な果物屋だったのに、次はケーキ屋になるらしい。コロナで街の流れがガラリと変わって、商いも人も入れ替わる。仕方ないことなんだけど、ちょっとだけ寂しい。
さて午後の仕事に戻るか。牛丼パワーでがんばれボク。
吉野家 有楽町二丁目店 (牛丼 / 有楽町駅、日比谷駅、銀座駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.5


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