【閉店】出社時には在宅勤務では食べられないものを。万世麺店で排骨(パーコ)拉麺
出社である。
しかも一月ぶりの。
ひと月も間が空くと、会社の机の上がなんだかよそよそしく感じる。パソコンのキーボードの感触も「誰だお前は」と言っている気がする。
で、案の定、机の上には「これお願い」的な紙の山がちょこんと積まれている。いや、山というには控えめだが、量よりも“質”のある、いちいち面倒な案件がわんさかと湧いているのだ。まるで梅雨明け直後の蚊のように。
午前中にどうにかこうにかそれらを叩き潰し、ふっと一息。だが安心してはいけない。午後一で会議がある。油断して長居すると「お時間ですが」とZoomが鳴る。こういう時に必要なのは、すぐ食べられて、しっかりうまい、並ばない店。
…ということで、万世麺店。
行ってみると、案の定、並びなし。
ありがとう、万世。
券売機の前で一瞬迷うふりをして、結局いつものパーコーラーメン。あの揚げたての豚、カリッとジュワッと来るやつ。あれがボクを待っている。
カウンターに座ると、ちゃんとアクリルのパーティション。ここまでくるともう家族よりよく見る存在だ。
そして、やって来ました、パーコーラーメン。
白い器に、茶色く揚がったパーコーが堂々と乗っている。
うん、いつ見ても、この「ラーメンと揚げ物が合体したもの」の説得力たるや凄まじい。
まずは、パーコー。
サクッ。
うまい。
肉の端っこが脂身たっぷりで、そこがまた…うまい。こういうのを「罪の味」って言うんだろうか。でも今は午後の会議より、この一口が重要だ。
スープをすする。うん、安定の旨み。ちょっと濃いめで、でもやさしい。背中をぽんぽんしてくれるような味。
麺も少し硬めでボク好み。夢中ですすって、あっという間に完食。
ごちそうさまでした。また来ます。
いや、出社する理由がこの一杯のため、みたいになってきている気がしないでもない。

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