初詣から帰ってからの崎陽軒 シウマイ弁当
毎年恒例、初詣は三ヶ日を外して人出の少ない三連休の初日にした。なにしろこのご時世、密とかなんとかがうるさい。だからうちは、例年通り鶴見の総持寺まで歩いて、テクテクとお参りに出かけたのである。
が、今年はなんだか勝手が違う。参道は封鎖。ええっ、こっち通れないの?と、まるで隠し通路のような、墓参りの裏道を通って本堂へ。いわば「墓の道を経て、願いに至る」である。賽銭箱も、いつもの豪快に放り投げるタイプではなく、小窓からチマッと入れる方式。なんだかなぁ…。こう、気合が入りにくい。でも仕方ない。世はまさに令和、慎みの時代なのだ。
さらにショックだったのが、毎年恒例の「金のマスコット入りおみくじ」が無い。あの、やたら金ピカの龍とか熊手とかが出てくるアレである。袋の中からキラッと出てきて、ああ今年も縁起がいいやっていうアレ。あれが、ない。なんだかなぁ…。これも仕方ない。
とりあえずお願い事だけブツブツと心の中で唱えて、今年も元気に生きのびることを祈って引き返す。行き帰りで会った人はわずか3人。さすがに静かな初詣である。
で、鶴見駅まで戻ると、目に飛び込んできたのが崎陽軒の売店。これはもう、反射的に吸い寄せられてしまった。あの黄色い包み紙を見ると、心が条件反射で「お昼だ!」となる。
家に戻って、いそいそと広げて、さっそくいただく。うん、やっぱりうまい。まず、米が違う。あの蒸し加減。なんであんなに粒が立っていて、しかも冷めてもおいしいんだろう。魔法か何かか?
主役のシウマイはもちろん言うことなし。で、マグロの漬け焼きがまた脇役にして名バイプレイヤー。唐揚げはサクとはしてないが、あれはあれでいい。駅弁仕様ということで。
こないだテレビで「最後の一口はシウマイで締めるのが正義!」なんて熱弁していた人がいたけど、ボクは断然「ごはんで終わり」派だ。ふわっと口に残るお米の甘さで締めたい。なんだか食事というより、儀式みたいだ。
結局、あっという間に完食。うまかったなぁ。やっぱり崎陽軒は安心と信頼の味。近所で買えれば最高なんだけど、なかなかそうもいかない。次に出勤した時にも、また買って帰ろう。お参りは地味だったけど、シウマイ弁当があったから良しとする。なんだかなぁ…でも、これでいいのだ。
崎陽軒 鶴見駅西口店 (飲茶・点心 / 鶴見駅、京急鶴見駅、国道駅)
テイクアウト総合点-


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