鶴見市場 手打うどん 麦の恵 で 肉うどん

今日はなんだかうまくいかない日で、最初に向かったうどん屋は「準備中」の札をぶら下げたまま微動だにせず。入り口の前でしばし立ち尽くすも、暖簾は揺れず、音もなく、ただ風だけが吹いている。店内の照明がうっすら灯っていたのがせめてもの慰め。が、これもまた「フラれた」と言って差し支えないだろう。うーむ、今年はよくフラれる。食に、運に、時々人に。まぁ、そんな年もある。

気を取り直して、こういうときは“麦の恵”だ。困った時の麦の恵。開いてて良かった。天は我を見放さなかった。

今日は肉うどん。カミさんは天ぷらうどん。豪勢なセレクト。さすがカミさん、ブレない。店内はちょうど一回転終えたばかりで、ホール係の女性がフロアを右往左往している。忙しそうだが、それがまたこの店の「いま」を感じさせて好きだ。

しばらくして、肉うどんと天ぷらうどんが登場。湯気が立ちのぼり、心がすーっとほぐれていく。いただきます。


モチモチの麺が舌にやさしく、出汁は澄んでいてクセがなく、それでいて芯がある。こういううどんが好きなのだ。コシだけ強くて噛み切れないタイプは正直苦手。肉にはほのかにすき焼きのニュアンス。甘じょっぱいのがまた出汁に溶けて、じんわり美味い。

カミさんの天ぷらうどんも美味かったらしい。特にかぼちゃの天ぷらが巨大だったとのこと。器からはみ出していたらしい。そりゃ豪勢だわ。

食後、レジ横のショーケースに目をやると日本酒がずらり。一本一本じっと見ていると、店主がすっと寄ってきて、「良いお酒も揃ってるので、ぜひ」と。にこやかに、でも目は本気だ。

よし、次は晩酌セットで一杯やりに来よう。夜の麦の恵もきっと良い。いい予感がする。

手打うどん 麦の恵うどん / 鶴見市場駅八丁畷駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

コメント