おうちごはん 焼き鳥屋台 で お家焼き鳥

今日の晩メシ、何にすんべかとカミさんと話していたら、「焼き鳥でも買ってこようか」ときた。おう、いいじゃないかと膝を打ち、去年の冬に手に入れた“ミニ焼き鳥屋台”を引っ張り出してくる。アレだ、テーブルの上でチマチマやる電熱線のやつ。受け皿に水を張ると、急に屋台感が漂いはじめるから不思議だ。

さて、京町の京屋で買ってきた焼き鳥を、屋台のグリルに並べる。これがまた妙に雰囲気がある。ちょっとした屋台気分。電源をONにするとジジジ……と電熱線が言い出して、すぐにいい具合の熱さになる。おおっ、なかなかの働き者じゃないか。

すでに焼かれてはいる焼き鳥を、まんべんなく焼き直していく。そうだ、芯まで熱々、ってやつだ。火の通りは心配ないから、あとは表面をパリッとさせる感じでじっくりいく。焼き鳥屋のおやじになったような気分で、串をくるくる回してやる。

「よし、いっただきまーす!」

串を口に運ぶと、ジュワッと熱が舌にのしかかってきて、う、うまい! これはただの再加熱じゃない、再生だ。焼き鳥という食い物が、ここで一度蘇るのだ。レモンサワーもってこーい!

とくに美味かったのが“皮”。これがもう、バカみたいにうまい。レンジで温め直したときの、あのベチャッとした残念さがない。外はカリッ、中はジュワッ。こんなに鶏皮って美味かったっけ?と真面目に考えた。いや、違うんだな。焼き方の問題だったのだ。

これは良い買い物をしたなぁとしみじみ思う。そういえば、あの焼き台は一昨年のクリスマスにカミさんにもらったやつだった。こういうのって、もらってからが本番なのだ。

焼き鳥に限らず、これからはイカでも焼くか。厚揚げもよさそうだ。ししゃももいけるな。なんだったら、アスパラベーコンとかやってもいい。ちょっとした屋台居酒屋が我が家に出現したような気分だ。

さあ、次は何を焼こうか――などと考えつつ、夜が更けていくのであった。

京屋居酒屋 / 川崎新町駅八丁畷駅鶴見市場駅
テイクアウト総合点-

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