【閉店】鶴見市場 鶴市家で家系ラーメン
うむ。今日はなんだか家系ラーメンの気分だ。いや、正確には「気がついたら家系ラーメンを食べていた」と言った方が近いかもしれない。体が勝手に動いていた。先週も食べた記憶がある。というか絶対食べた。記憶力に自信はないが、スープの脂の輪だけは鮮明に覚えている。たぶん口の中が、いや、体全体が今、家系を求めているのだ。そういうときってある。
で、近所のあの店にふらっと入る。いつもなら「全部普通」で頼むところだが、今日はちょっとした気まぐれで「味濃いめ、麺固め」。おまけに半ライスもつけてもらった。ライス無料という文字に弱い自分がちょっと悔しいが、まぁ仕方ない。
遅めの時間帯だったので席も空いていて、注文から5分もせず着丼。湯気の向こうからこっちを睨むような顔つきのラーメンが現れる。
さっそくレンゲでスープを一口。おお、なるほど、これは「まぁまぁ」だ。感動するほどではないが、しみじみと美味い。麺の茹で加減がちょうどよくて、ズルズルズルっと3口くらい一気に啜ってしまう。
で、早々に麺をやっつけてから、ここからが第二幕。スープをご飯にちょいちょいとかけつつ、レンゲで掬って流し込む。途中でニンニクをちょい、豆板醤をちょい。味の変化球でまたググっと食欲が戻ってくる。こういう瞬間に人間って回復していくのだなと思う。
満腹になって、少しだけ汗が滲む。あぁ、生きてる。今日も生きてる。美味いものをちゃんと「美味い」と思って食べられる。それだけで、なんだか健康な気分になる。ストレス?知らん。今のオレにはニンニクがある。豆板醤もある。
――さて、来週もきっとまた家系に吸い寄せられてしまうんだろうなぁ。

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