タイ屋台999(カオカオカオ) 日比谷店でガパオライス

ちょっとエスニックなもんでも食いたいな、と鼻の奥が言い出した。

日比谷のグルメゾン、そこに新しくできたタイ屋台999(カオカオカオ)って店に向かったのだ。名前からして「タイだぞ!屋台だぞ!999だぞ!」って気合いがビンビン伝わってくる。ちなみに数字の意味はわからん。たぶん気にしたら負けだ。

この店、ランチはメインを選ぶと小鉢がいろいろ付いてくる。お得な感じ。ボクはメニューを見て悩むふりをして、実は最初から決めていた無難なガパオライスにした。無難と言っても、タイ米の上に肉と目玉焼きが乗っかってるだけでテンションは爆上がりである。

注文すると「お茶どうぞ〜」とのことなのでカウンターへ行くと、なんとドリンクバーが鎮座していた。しかも見慣れぬ茶葉があれこれ並んでる。これは嬉しいサプライズ。とりあえず「ハス茶」なるものを注いでみた。飲んでみる。

うむ。味は……よくわからんが、内臓のどこかには効いていそうな味だ。たぶん肝臓とか脾臓とかそういう系。

店内はまさに「タイ屋台風味、強めでお願いします」って感じの内装。カラフルなイス、鉄板むき出しの壁、そしてテレビからは意味不明なタイの歌番組。言葉は一切わからないけど、リズムだけで「ノリ」が伝わる。これぞ異国情緒。

さて、しばらくしてやってきたボクのガパオライス。ドーン。

目玉焼きがまるで太陽のように輝いている。箸を入れると黄身がとろり。これだけでもう勝った気がする。

辛さは日本人向けチューニングでちょい控えめ。もっと攻めてくれてもよかった。でもご飯がちゃんとタイ米なのが嬉しい。日本米だとこの手の料理はボヤけるんだよな。

さらに嬉しいのは、小鉢の存在。

蒸籠から登場の生春巻き、冷奴にはニラだれ、あとよくわからんけど歯応えのある何か。どれもちゃんと仕事してる。小鉢ってのは「どうせオマケでしょ」と思わせておいて、思わぬパンチを繰り出してくる存在だ。

食べ終わって、ドリンクバー第2ラウンド。今度はジャスミン茶。爽やかすぎてボクの口の中が森林浴。

時計を見るともう13時半を回ってるのに、お客さんはどんどん入ってくる。しかも女性が多い。やっぱタイ料理ってのは女子の心をつかんで離さないんだな。でもボクの心もがっちり掴まれてしまったわけで、ジェンダーも国境も超えてくるあたりがエスニックの恐ろしさだ。

よし、次は「カオカームー」ってのに挑戦してみよう。名前の響きだけで旨そうだし、何より口に出すとちょっと楽しい。「カオカームー!」。ね、いいでしょ。

タイ屋台999 日比谷店タイ料理 / 日比谷駅銀座駅内幸町駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

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