【閉店】キレイになった有楽町ガード下で中華そば ふくもり の中華そば

コロナ禍の真っ只中。街はどこか妙に静かで、人の気配が薄い。そんな中、帝国ホテルの脇っちょ、JRの高架下に「日比谷グルメゾン」なる不思議な名前の飲み屋街ができていた。聞けばラーメン屋が3軒も入ってるフードコート形式だという。しかも「ラーメンアベニュー」なんていう、ちょっと昭和歌謡っぽいネーミング。これは行かざるを得ない。

とはいえ、夏場のラーメンはやっぱりしんどい。汗だくだくでスープ飲むのは修行に近い。ところが最近ようやく風が涼しくなってきた。ならば行こうじゃないかと、どっこいしょと重い腰を上げて日比谷へ向かった。

時は昼の12時半。普通ならランチ戦争が起きていてもおかしくない時間なのに、現地はガラガラ。まるで映画のオープン直後の平日昼間回。拍子抜けしつつも、「ふくもり」なる中華そば屋を選んで注文。ブザーを渡されて席に着く。これ、混んでるときは席の確保大変だろうな。荷物置く用のハンカチとか必要だ。

そうこうしてるうちにブザーがブッブッと鳴る。来たぞ、俺の中華そば。

見た目、なかなか美しい。ラーメンがビジュアルで勝負してくるとは思わなかったが、まずはスープを一口。

――おぉぉ、ニボニボだ。煮干しの怒涛の突撃。口の中で魚介が暴れてる。スープはちょい濁りで魚粉の気配もある。これは味の層が深いやつだ。

麺をすすると、細麺なのにシャキッと歯切れがいい。これがまたスープに絡む。チャーシューは主張しすぎず、メンマはまるで材木のようにガシッとした食感。うん、いい。いいぞこれ。

ズルズルと食べ進めていくと、スープの奥底からそぼろ肉がひょっこり顔を出し、柚子の香りがふわっと鼻をかすめる。これは嬉しいサプライズだ。なんだか宝探ししてる気分になる。最後の一滴までスープをすする。うまかった。胃袋がほっとした。

ちなみに本店では太麺を使っているらしい。これはそれも試さねばなるまい。ラーメンアベニューの残り2軒も気になる。近いうちにまた探検しに来ようと思う。

中華そば ふくもり 日比谷ラーメンアベニュー店ラーメン / 日比谷駅銀座駅内幸町駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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