【閉店】どうとんぼり神座 有楽町店 でおいしいラーメン

どうにもこうにも最近、胃袋の調子がパッとしない。暑いわけでも寒いわけでもないのに、腹がグウとも言わねぇ。こりゃあんまりガツンとしたもんはやめといた方がよさそうだ。ってわけで、昼はさっぱり系のラーメンにしてみようじゃないかと、ぼんやり考えながら有楽町の街をふらふら歩いた。

そういえば神座(かむくら)が近くにできたんだったなと思い出して、国際フォーラム方面へ。あのへんは耐震工事だなんだで景色がちょこまか変わってて、知らない間にビルの顔ぶれも変わってやがる。だけどな、とんかつ繁は相変わらず行列で、谷ラーメンもちょいと場所を動かして元気にやってる。裏に回りゃミルクワンタンで有名な鳥藤もがんばってる。だがしかし、角っこの新角(にいずみ)が消えてしまったのが、ボクとしてはどうにも胸に引っかかっている。

あそこのラーメン、立ち食いそば屋なのに妙にうまかった。寒い朝なんか、あそこの朝ラーに救われた日もあったっけな。もうご店主も年配だったし、再開はなさそうだ。隣にあったドトールが図体でかくなってて、あぁ時代の波ってやつだなぁとため息が出る。

で、話を戻して神座に到着。おお、隣にはなんだか妙にシャレた餃子の王将なんかができている。うむ、ちょっとグラッときたが、今日は初志貫徹、神座である。店の前に「13時まではレジで注文」と書いてある。タッチパネルに慣れてる身としてはちょっと面食らうが、まぁ人間が対応してくれるのも悪くない。

「おいしいラーメン」だけを注文。ほかには何も要らん。店内は意外と広くて、カウンターもゆったりしててテーブル席も多い。飲みにも使えそうだが、コロナが怖いご時世だ。今度にしよう。案内された席は一つ飛ばしのディスタンス仕様。よくできてる。清潔感があるからか、女性のお一人様もちらほら見かける。

しばしして「おいしいラーメン」着丼。

おお、いい匂いがする。さっそくスープをひとすすり……あちーっ!ここのスープ、ほんとにアツアツ。野菜と一緒にぐつぐつ煮てあるから火傷しそうなくらい熱い。でもその熱さの奥に白菜の甘みがじわ〜っと広がってきて、うまい。ああ、これこれ。この感じが欲しかったんだよ。

チャーシューというか煮豚というか、豚バラ肉が入っているが、個人的にはこれはちょっと苦手。できれば卵に変えたいところだ。麺はいつものチュルチュル系。喉ごしがよくてスルスルいける。気がつけばほぼ完食。胃袋もだいぶ復活してきた。

とはいえ、ほとんど白菜だから腹持ちはあまり期待できない。すぐに腹が減りそうな予感。でもまぁそれはそれでいい。ラーメンというより、ちょっとした野菜鍋みたいな感覚だった。

そういやFacebookに「食欲ないからさっぱりラーメン」と書いたら、「そんなにさっぱりしてましたっけ?」というツッコミが入った。うむ、確かにスープには油も浮いてるし、味もけっこう濃いめだ。けど白菜が入ってるだけで、なんだか「さっぱり食べた感」が演出されてしまうんだよなぁ。不思議なもんだ。

うまかった。また来るよ。今度は唐揚げも一緒に頼もう。食欲がある時にね。

どうとんぼり神座 有楽町店ラーメン / 有楽町駅銀座一丁目駅日比谷駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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