【閉店】焼き鳥で昼飲み。桜木町 紅とん。
カミさんと連れ立って映画を見に行った。「フリーソロ」ってやつだ。命綱なしで絶壁を登る男の話で、見てるこっちの手のひらが汗でベトベトになるような映像が続く。映画館を出たあとは、ちょいと一杯やるかと野毛の街へ流れ込む。が、まだ午後の三時前。案外やってる店がない。しまった、下調べを怠った。まさか昼から焼き鳥にありつけないとは思わなかった。
それでも諦めきれずにウロウロしていたら、紅とんの灯りが見えた。お、開いてるじゃないか。のぞいてみたら、これがまた大盛況。どうにか隅っこの席に滑り込む。
とりあえずビール。んでもって焼き鳥、焼きとん、キャベツ。こいつらが俺の“昼呑みセット”の定番だ。店内は妙に賑やかで、どうやら披露宴帰りの一団が何組かいるようだ。ドレスやスーツ姿で焼き鳥ってのも悪くない。いやむしろ、それがいい。
しばらくして焼き鳥がやってきた。アッツアツだ。
かぶりつけば口の中で肉汁が踊る。喉も乾いていたのでビールがぐんぐん減っていく。追加で厚揚げ、レバカツも頼む。
厚揚げは外カリ中トロで最高。カミさんと「厚揚げがうまい店にハズレなし」理論で意見が一致。これは世界の山ちゃん理論にも通じる。
レバカツは中心がほんのりレア。ウスターソースをチョイとかけて頬張ると、クリーミーでコクが深い。こりゃたまらん。調子に乗ってホルモン炒め、唐揚げ、そしてホッピー。まさに昼から飛ばしすぎのコース。
気がつけばテーブルは空皿の山。いやー、チェーン店と侮るなかれ。味も雰囲気もばっちりだし、昼から呑めるってのが何よりありがたい。こういう日があるから、人生は面白い。ごちそうさまでした。




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