【閉店】またまたハンバーグ?ローズアンドクラウン有楽町店でハンバーグ

どうも今日は、朝から妙にハンバーグのことが頭から離れなかった。そういう日がある。たとえば海辺の町に住んでいると、急に潮の匂いが恋しくなるように。僕の胃袋は、静かにしかし確実にハンバーグを求めていた。

だからローズアンドクラウンに足が向かうのも、ある意味では自然な流れだったのかもしれない。いくつかの選択肢がテーブルの上に並べられる。デミたまハンバーグ。おろしハンバーグ。甘い誘惑と、さっぱりした清涼感。僕はしばらくメニューを眺めながら、迷うふりをした。本当は、もう決めていたのだ。おろしハンバーグ。それが今日の僕の気分だった。

飲み物を取りにドリンクカウンターへ行く。スープがないのはちょっと寂しい。でも、冷たいアイスティーと微炭酸のグレープソーダが、少し気持ちを持ち直させてくれた。人生とはつまり、そういう小さな補償の積み重ねのようなものだ。

ほどなくして、鉄板の上でジューッという音を立てながらハンバーグがやってくる。アツアツで、湯気が立ち上っている。

その湯気の向こうに、たしかに僕の「食欲という名の小さな友人」が微笑んでいた。ナイフを入れると肉汁がじんわりと溢れ、大根おろしと出会って小さな物語を紡ぎ出す。ああ、これだ。これが僕の望んでいた昼の風景。

すべてを平らげて、もう一度ドリンクカウンターをひとめぐりする。アイスコーヒーをゆっくり飲みながら、窓の外を眺めた。通りを行く人々の流れはいつもより少しだけ穏やかに見えた。

ご馳走さま。次はきっと、あのデミたまを食べに来よう。物語には続きがある。それはきっと、少しソースの甘い午後になる。

ザ・ローズ&クラウン 有楽町店ダイニングバー / 有楽町駅日比谷駅銀座駅
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

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