喜多方ラーメンを食べたくなって坂内へ
なんだか無性に喜多方ラーメンが食いたくなった。あの、スープにどっぷりと浸かった縮れ麺と、やけに塩っぱいチャーシューが恋しくなったのだ。
というわけで、川崎の坂内までえっちらおっちら向かう。遠征、などと大げさに言ってみたが、自宅からたったの1kmちょっと。遠征というにはあまりにも近すぎる。もっと頻繁に来いよと、自分にツッコミを入れつつ到着。
店内はこぢんまりしているが、カウンターがあるのはありがたい。なにせボクは基本的に一人飯派。背中に誰の気配もないほうが、ラーメンはより美味い。
席に陣取り、迷いなく一番スタンダードな喜多方ラーメンを発注。もちろんサービスの白飯もお願いする。ここまで来て白飯を頼まぬ理由がない。
しばらくして、ボクのラーメンがやってきた。ああ、これだよこれ。見慣れたビジュアル、うっすらと脂の膜が張ったスープ、そして浮かぶチャーシューたち。
レンゲを手に取り、まずはスープをひとすすり。あっちー! ここの坂内、ラーメンが尋常じゃなく熱い。油断すると口の中が丸焼けになる。だがそれがいい。ラーメンはアツアツでなければならぬ。
そして縮れた麺に箸を伸ばす。うむ、うめぇ。求めていたのはこの味だ。塩加減、出汁、全体のバランス、どれもがボクの舌にピタリとハマる。
そろそろチャーシューに取りかかる。相変わらずの塩っぱさ。でもこの塩っぱさが、白飯を欲望のままに呼び寄せるのだ。口の中でチャーシューとご飯が出会い、そこに一瞬の桃源郷が広がる。
嗚呼、至福。
気づけば、ボクの丼は空になっていた。スープはさすがにちょい残し。血圧という言葉が背後にチラつくお年頃だから仕方ない。
(じゃあラーメンなんか食うなよ、という声は聞こえないフリをする)
そうそう、今日坂内に来たのにはもうひとつ理由がある。スマホに坂内のアプリを入れたら、ラーメンが500円になるクーポンがもらえたのだ。これは行かない理由がない。
ワンコインでラーメンと白飯をかっこみ、財布にも優しく、胃袋にはガツンと重く。会計を済ませて、ボクはまた徒歩で自宅へ戻る。
腹も満たされ、心にもやわらかな余韻が残る。川崎のラーメン屋、まだまだ掘ればうまいとこがザクザクありそうだ。次はどこに行こうか。
帰り道、ちょっとだけ風が気持ちよかった。
喜多方ラーメン 坂内 川崎東田店 (ラーメン / 京急川崎駅、川崎駅、八丁畷駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.5

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