【閉店】新橋 岡山中華そば 後楽本舗 で ねぎ中華そば
あちー!とにかくあちー!
梅雨が明けた瞬間から、夏が本気出してきやがった。太陽が真上からギンギラギンに照りつけてきて、アスファルトがグツグツ音立てそうな勢いだ。こんな日に外に出るなんて正気の沙汰じゃねえ……んだけど、行かねばならぬのだ。
岡山中華そば・後楽本舗が今月末で閉店と聞いたら、体中の水分が蒸発しようが、脳ミソが半熟卵になろうが、食いに行かないわけにはいかない。なんせ“今だけ”ってやつには、ボクはとことん弱いのだ。
新橋駅を出て、ふらふらと陽炎の中を歩く。到着は12時半ごろ、かつてなら行列の長さにげんなりする時間帯。が、近づいてみると……え? 並んでない。
まさかのゼロ行列。中に入ると、これまたビックリ。ガラーン。
4人がけのテーブルが7つほど、先客はわずか5人。しかもみんな独り飯でバラバラに座ってるから、店全体がやけに寂しく見える。これは……いかんな。かつては外まで並んでた人気店だったのに、街から人が消え、コロナの影がじわりと忍び寄る。そうか、これが「時代の流れ」ってやつか。
天井から吊るされた透明ビニール。テーブルには消毒液のボトルが鎮座。なんとも無機質な光景だが、これもまた現実。そんなことを考えていたら、やってきましたよ、ボクの「ねぎ中華・大盛り」!
どっさり盛られたネギが、夏の太陽に負けじと白く輝いている。まずは麺を奥からぐいっと引っ張り出してズルズル。おおっ! 細いストレート麺なのに、あの“パツッ”という感じじゃない。優しくて、柔らかくて、でも決してダレてるわけじゃない。すすり心地がよくて、喉越し爽やか。なんかこう、ほら、あれだ……真面目な柔道部の先輩みたいな感じだ。
そしてスープ。見た目は濁ってて、こってり系かと思いきや……
あっさりしてる!いや拍子抜けってくらいにあっさり。だけど物足りなさはゼロ。しかもアッツアツ!猫舌殺しレベルの熱さ。いいねぇ。汗だくだくになりながら啜るラーメン。これぞ夏の醍醐味ってやつだ。
醤油ダレも角がなくてまろやか。ネギと絶妙に絡んで、これはもう正解すぎる。チャーシューは脂控えめで歯ごたえしっかり。なんか「肉!」って感じ。男前だ。
大盛りにしたら後半ちょっとキツかったけど、なんとか完食。スープも完飲したかったけど、さすがに無理だった。悔しいけど、また来いってことだな。よし、あと3週間。もう一回くらい来よう。次は餃子とビールで軽く始めて、締めに中華そば。うん、完璧な夏の昼メシだ。
さらば後楽本舗、じゃない。まだだ。ボクはもう一度来るぞ。必ず、だ。
岡山中華そば 後楽本舗 (ラーメン / 新橋駅、内幸町駅、汐留駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0


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