【エッセイ】ワラーチを履いて三ツ池公園までラン
抜けるような青い空。こういう日はワラーチで走るに限る。
iPodにはお気に入りのAir Supply。少々甘すぎるラブソングだが、ハイトーンボイスが雲一つない青空に吸い込まれていく。最高だ。
ワラーチは人を走る気にさせる履物だ。
ランニングシューズを履いて、タイムに追い立てられるように走るときと明らかに違う時間が流れる。足裏でサーフィスを感じながら丁寧に歩を進めると、走る行為そのものが自身の体に吸収される錯覚に陥る。その感覚を説明するためのうまい言葉が見つからない。ゾーンというのはこういうことなのかもしれない。
ワラーチと草鞋(わらじ)。音の響きが似ているのは単なる偶然の一致なんだろうか。詳しくは知らない。知ったところであまり意味は無いだろう。
偶然の一致といえばAir Supplyの中心メンバーは「グラハム・ラッセル」と「ラッセル・ヒッチコック」の二人だ。何か不思議な力が働いて二人を引き寄せたのだろうか。面白い。これがお笑い芸人だったらきっと「ラッセルズ」というコンビ名になるのであろう。オーストラリアではポピュラーな名前なんだろうか。
オーストラリアと言えば昨日、見事100kmのトレイルレースを踏破した友人は勝利の美酒に酔いしれているのだろう。この抜けるような青空の下、たまらないだろうな。
今日の青空はいくつかの(取るに足りない)偶然の一致と心地よい疲労感を連れてきたようだ。
三ツ池公園 下ノ池売店 (売店 / 鶴見駅、尻手駅、京急鶴見駅)
昼総合点★★☆☆☆ 2.5
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